良識性以前のブログで、ワーキングメモリーは脳の中にある勉強机だと書きました。今回もワーキングメモリーの秘密について掘り下げていきましょう。

大切な試験で頭の中が真っ白になる。なぜそんなことが起こるのでしょうか?

重圧のかかる場面でふだんの実力が出せない状態のことを「プレッシャーのもとでチョークする」と言います。これは、プレッシャーから来る不安な気持ちでワーキングメモリーがいっぱいになってしまっている状態を指しています。よく「不安で頭がいっぱいになる」と言ったりしますが、実はそれは「不安でワーキングメモリーがいっぱいになる」ということだったんですね。ワーキングメモリーが不安でいっぱいになると、本来そこに置いておけるはずの情報が置けなくなり、問題を解こうと思っても何も浮かんでこなくなるんですね。

さて、それではどうしたらいいのでしょう?

答えは簡単です。ワーキングメモリーから不安を取り除いてあげれば良いのです。

方法はいくつかありますが、例えば「テストの前に心配ごとについて書けばチョークを防げる」という研究結果が出ています。不快な情報を「不快な情報」としてさらけだしたほうが、別の事柄(ここではテスト問題)と切り離して考えることができるようになり、テスト問題に集中することができるのです。

あるいは「プレッシャーのもとで練習する」ことも非常に重要です。つまり、日頃からいかに本番を想定した練習ができているかということです。それは勉強にもスポーツにも言えることですね。大切な試験において、プレッシャーがかかったり不安になったり緊張したりするのは「慣れていない」からです。慣れることで不安が無くなり、ワーキングメモリーをテスト問題に専念させることができるのです。

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